指示カードを使う

05指示カード
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指示カードを使う

指示カードは、発想法や文章加工、翻訳、演出といった「AIへの依頼テンプレート」をワンタップで呼び出せる手札です。この章では、カード選択画面からの呼び出し方、ビジネスの現場で強力な3C/SWOT/クロスSWOT分析、自分だけのプロンプトを貯めるユーザーカードまでを説明します。

指示カードとは

指示カードは、「オズボーンのチェックリストで発想を広げて」「この文章を怖い雰囲気に書き換えて」といった、よく使うAIへの依頼をあらかじめ用意しておいたカードです。自分で長い指示文を毎回打ち込まなくても、目的に合ったカードを選んで呼び出すだけで、そのカードがAIへの指示を持って手札に加わります。

カードには発想法・視点・文章加工・画像生成・翻訳・演出など多くの種類があり、それぞれにキャラクターの絵が付いているので、絵柄でも見分けられます。

[画像:キャラクター絵の付いた指示カードが指示デッキに並んでいる様子]

カード選択画面を開く

  1. 指示デッキの左ボタンを「指示カードを選ぶ」に切り替えてクリックすると、カード選択画面が開いたり閉じたりします。
  2. キーボードなら H、コントロールパネルなら「指示カード」ボタンでも開けます。
[画像:カテゴリ行が縦に並んだカード選択画面の全体]

カード選択画面の使い方

カード選択画面は、カテゴリごとの「行」が縦に並んだ構成です。各行は、左端に「全員投入ボタン」、その右にそのカテゴリのタイル(カード)が並びます。

1枚ずつ投入する

  1. 使いたいカードのタイルをクリックすると、そのカードが指示デッキに投入されます。
  2. 使用中のカードのタイルは薄く表示されます。薄いタイルをもう一度クリックすると、そのカードを引っ込めて手札から戻せます。

カテゴリをまとめて投入する

行の左端にある全員投入ボタンを押すと、そのカテゴリのカードをまとめて指示デッキに投入できます。似た系統のカードを一度に手札へそろえたいときに便利です。

よく使うカードをお気に入りに登録する

よく使うカードは「お気に入り」に登録できます。お気に入りにしておくと、毎回カテゴリを探さなくても、決まった手札をすぐに呼び出せます。

[画像:全員投入ボタンと、薄く表示された使用中タイル、お気に入り登録の様子]

どんなカードがあるか(カテゴリ体系)

指示カードは、目的別のカテゴリにまとまっています。代表的なカテゴリは次のとおりです。

系統代表的なカードの例できること
発想を広げる・深めるオズボーン/スキャンパー/シックスハット/二項対立/ニーズを探るアイデア出しや、多角的にテーマを検討する
視点を借りる専門的な視点/批判的な視点/コピーライターある立場になりきった意見や指摘をもらう
点検・仕上げ内容チェック/マスタリング文章を確認したり、磨き上げたりする
変換・翻訳テキスト加工/翻訳文章を書き換えたり、別の言語にしたりする
画像画像生成題材を絵として描き起こす
演出エモくする/怖くする文章のトーンや雰囲気を変える
ビジネスフレームワーク3C分析/SWOT分析/クロスSWOT分析事業や企画を定番の型で分析する(次で詳しく)

ビジネスフレームワーク ― 3C/SWOT/クロスSWOT

カード選択画面の「ビジネスフレームワーク」の行には、経営やマーケティングの定番分析を自動実行する特別なカードが3枚並んでいます。AIが各枠に入る内容を生成し、システムが座標を計算して、盤面に分析結果のカード群を自動配置します。頭の中の企画を、数分で「型」に落とし込めます。

3つの型の早見表

カード何がわかるかカードの色盤面への並び方
3C分析顧客・自社・競合の3視点で市場を整理ブルー3ブロック(上=Customer、下左=Company、下右=Competitor)
SWOT分析強み・弱み・機会・脅威の棚卸しグリーン四象限(2軸ラベル:内部環境/外部環境 × プラス要因/マイナス要因)
クロスSWOT分析SWOTを掛け合わせた4つの戦略オレンジ四象限(2軸ラベル:機会/脅威 × 強み/弱み)

クロスSWOTは、英語圏では「TOWS分析」とも呼ばれる手法です(英語表示ではTOWS Analysisと表記されます)。

実行のしかた(3枚とも共通)

  1. カード選択画面の「ビジネスフレームワーク」から、使いたい分析のタイルをクリックして指示デッキに召喚します(実行は1枚ずつです)。
  2. 指示デッキの入力欄に、分析したいテーマを書きます。空のまま送ると「分析するテーマを教えてください」と案内されます。
  3. 送信すると「○○分析を開始します」の表示に続いて、タイトルバーが青と緑に切り替わるスキャン演出が走り、盤面に色分けされたカード群が並びます。

各カードの本文は「【象限ラベル】要約タイトル+詳しい分析」の形でまとまっているので、1行目を見るだけで全体を見渡せます。実行すると背景テーマも分析専用の配色に切り替わり、いまどの型の上で考えているかが一目でわかります。

[画像:SWOT分析の実行で四象限に自動配置されたグリーンのカード群]

3C分析 ― まず市場の見取り図を作る

3Cは「Customer(顧客)・Company(自社)・Competitor(競合)」の3視点で事業を整理する型です。市場規模やニーズ、自社の強みと課題、競合のポジションを、データや数値を交えて洗い出します。

  • 入力欄には「自社のEC事業について分析」のように、自社が何者かが伝わるテーマを書くのがコツです。自社情報が具体的なほど、精度が上がります。
  • 盤面が空っぽでも実行できます。まっさらな状態からの第一歩に向いています。

SWOT分析 ― 内と外を棚卸しする

SWOTは「Strength(強み)・Weakness(弱み)・Opportunity(機会)・Threat(脅威)」の4枠で現状を棚卸しする型です。内部環境(強み・弱み)と外部環境(機会・脅威)に分けて、四象限へカードが配置されます。

  • SWOTは、盤面に置いてあるカードも分析の材料にします。特定のカードを選択して実行すればそのカードを、選択していなければ画面に見えているカードを読み取ります。
  • 3C分析の結果が盤面にあれば、そのカードを取り込んでSWOTの枠へ再整理してくれます。
  • 入力欄のテーマには「競合A社との比較を重視して分析」のように、力点を書き添えると効果的です。

クロスSWOT分析 ― 掛け合わせて戦略にする

クロスSWOT(TOWS)は、SWOTの4要素を掛け合わせて、実行できる戦略に変換する型です。4つの象限には、それぞれ性格の違う戦略が入ります。

象限掛け合わせ戦略の性格
SO強み × 機会積極攻勢 ― 勝ち筋に資源を集中する
WO弱み × 機会弱点強化 ― 弱みを補って機会を取りに行く
ST強み × 脅威差別化 ― 強みで脅威をかわす
WT弱み × 脅威撤退・縮小 ― 損切りラインを決めて撤退する
  • クロスSWOTも盤面のカードを材料にするため、先にSWOT分析を実行した盤面の上で走らせるのがおすすめです。
  • WT象限は、あいまいな「様子見・防衛」ではなく、撤退・縮小の判断基準まで踏み込んだ提案になります。耳の痛い内容も含めて、意思決定の材料にしてください。

おすすめの流れ:3C → SWOT → クロスSWOT

3枚は独立して使えますが、順番に重ねると強力です。①3Cで市場の見取り図を作る → ②SWOTで内と外を棚卸しする → ③クロスSWOTで戦略に変換する。前の分析結果のカードが次の分析の材料になるので、盤面が育ちながら、発散から意思決定まで一気につながります。

ユーザーカード ― 自分だけのプロンプト図書館

自分でよく使う依頼文は、「ユーザーカード」として登録しておけます。ユーザーカードは、あなただけのプロンプトを貯めておく“図書館”のような役割を持つ機能で、一度作っておけば必要なときに何度でも呼び出せます。

ユーザーカードはお使いのデバイスに保存されます。そのため、プロジェクトをまたいで共通して使えます。あるプロジェクトで作ったカードを、別のプロジェクトでもそのまま呼び出せます。

よく使ったユーザーカードには、使った回数に応じて★マークが付きます。★の付いたカードを見れば、自分の「頼れる定番」がひと目で分かります。

登録・編集の流れ

ユーザーカードのタイルには鉛筆の編集ボタンが付いています。ボタンを押すと編集画面が開き、カードのタイトルとAIへ渡す指示文を書き換えて保存できます。自分の使い方に合わせて、何度でも育て直せます。

[画像:鉛筆の編集ボタンと★マークが付いたユーザーカードのタイル]

クリップカードを指示カードとして使う

盤面にあるクリップカードは、指示カードとしても使えます。使いたいクリップカードを指示デッキに登録すると、そのカードの中身がAIへの指示として扱われ、ほかの指示カードと同じように送信できます。

そのセッションだけ一時的に使う

クリップカードを指示デッキに登録しただけの状態では、そのカードは今のセッションのあいだだけ一時的に使える指示カードになります。思いついた使い捨ての指示を、その場で試したいときに向いています。

ユーザーカードとして恒久的に残す

指示デッキ上にしばらく置いたまま待ってから登録すると、そのクリップカードは恒久的な「ユーザーカード」として保存されます。こうしておけば、セッションを閉じても、別のプロジェクトからでも繰り返し呼び出せます。

[画像:盤面のクリップカードを指示デッキへ登録している様子]
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